写真でみる教会断片

2021年9月


 新しい季節、金允道先生を習志野教会へと送り出しました。今、ともに歩んだ2年と8ヶ月という年月を感謝のうちに振り返り得ることは幸いです。
 先生は来日後、日本の企業で働き、日本の神学校で学ばれましたが、信仰生活は韓国の教団の教会で続けました。そのためいわゆる日本の教会での生活は松戸教会が初めてでした。その始まりはどれほど緊張の伴うものでしたでしょうか。
 別れ際、先生は松戸教会から多くを学んだと言ってくださいました。ただ、それは一方通行のことではなく、私こそ先生から多くを学びました。祈ること、献げること、仕えること…。殊に、感染症と向き合う非常時における先生の献身的な奉仕は、萎みそうになる私の心と足を励まして余りあるものでした。
 先生のことですから、今、新しい地でやはり緊張の伴う出会いを経験されるのでしょう。それでも先生のことですから、すぐにも教会の一肢(ひとえだ)として生き生きと教会にお仕えになることでしょう。
 主の祝福と導きを祈らずにはいられません。
 
松戸教会 村上恵理也


 

2021年8月


 教会の夏といえば夏期学校、とは容易に言えなくなりました。近年、子どもが集まらなくて、奉仕者がいなくて、と聞くようになったかと思えば、ここにきて感染症の影響で、と予期せぬ理由が加わります。
 清里キャンプも一昨年の「第40回」でとまっています。楽しみにしていてくれた子どもには申し訳ない思いです。
教会は清里キャンプ以前から、子どもの夏を大切にしてきました。それはひとりの人が幼少期、教会の仲間と寝食を共にする時間の尊さを思うゆえのことです。一緒に遊んで、一緒に食べて、一緒に祈って…。その光景はひとりの人の生涯にとどまり、折々にその人を励まし、やがてその人が帰るべき原風景となります。人には幼少期の記憶から天の国を思い描く賜物が授けられている、といえば大げさでしょうか。
 「子供たちを来させなさい。…天の国はこのような者たちのものである」(マタイ福音書 19章 14節)。
 高い空の下、子どもと共に神を礼拝する、その日の近いことを祈ります。
 
松戸教会 村上恵理也


 

2021年7月


松戸教会牧師として55年間ご奉仕くださった、故石井錦一先生の逝去から5年経つ日、先生の祈り「なぜと問い続けて」を転記します。その祈りが先生の歩みそのものから紡がれたことを思う一編です。
  神さま
  なぜ人は苦しまなければならないのですか
  なぜ憎しみをもつのですか
  なぜ裏切られる痛みがあるのですか…
  なぜなぜと問いつづけていっても
  何も答えのない暗い日々がありました
  今私はなぜと問いつづけた
  自分のおろかさを知りました…
  あらゆる耐えがたい出来事に
  忍耐することを
  幸福の中に感謝することを教えられました
  どんなこの世の不幸も
  神の愛から離させることは
  絶対にないのだという
  神の約束を信じて
  生きられるようになりました
                著書『信じられない日のために』より
 
松戸教会 村上恵理也


2021年6月


 子どもの教会ではペンテコステを大切に祝います。クリスマスやイースターに比べると地味な印象は否めませんが、聖霊を象徴する鳩の飾りつけをし、炎のような舌を表現する赤い物を身につけ、輪になって礼拝をささげ…。この日特有の習わしがあります。
 それが今年もかないませんでしたが、リーダーは奮起して、ペンテコステ・オンライン祝会を企画しました(本月報内面に報告記事あり)。
 楽しく豊かなひとときでした。ただ、この経験は「集まらなくても大丈夫」という感覚をではなく、ひとつところに集まる大切さを教えてくれたように思っています。
 信仰が知識の伝達であるならば、オンラインでも「大丈夫」でしょう。けれども信仰は頭の中の観念ではありません。それはキリストから弟子へ、弟子から代々の聖徒らへ、そして松戸の人々へと、人格をとおして継承されました。
 ペンテコステにクリスマスの秘儀、キリストの受肉の信仰を新たにされた思いがしています。
 
松戸教会 村上恵理也


2021年5月


 外壁塗装工事が終了し、再び青空に映える教会ビルとなりました。予定より遅れた工期も、思うように来会できない感染拡大期に、音と臭気の伴う作業が行われた点では予想しなかった幸いでした。
 教会は当初よりこれを単なる改修としてではなく、証しのわざと捉えました。教会の建物が健やかに保たれ、前道にゴミが落ちていない。それだけでも、通り行く人は教会堂の中を想像することができます。
 また、今回はより能動的に建物北側(市民会館側)入り口上部に教団の英語表記を入れました。United Church of Christ in Japan(略称UCCJ)。時折、カトリック教会を探して来会される外国の方がいらっしゃいますが、この表記は松戸教会がプロテスタント教会であることを理解いただく助けとなります。
 さらに、この表記は日本基督教団が単一の教派教会ではなく、United Church(合同教会)であることを表現します。松戸教会はスカンジナビア・アライアンス・ミッション(旧同胞教会)に教派的源流をもちながら、合同教会の一員として歩む教会です。
 
松戸教会 村上恵理也


2021年4月


 松戸教会墓地は八柱霊園にあります。1964年に奉献されたこの墓所は、およそ57年間、神のみもとに安らう先達を記念する場となっています。
 春と秋にささげる墓前礼拝には、大勢の方が参列されます。今春も全体で行うことができず残念ですが、いつもどなたかが来られているのでしょう、墓前には生花が絶えません。
 墓石を囲む白い建造物は異彩を放ちます。これは
 当時教会青年として建築を学び、やがて建築士として生涯を全うした故関谷俊彦さんにより設計されました。ご本人からは「この特異な形状は祈りの手を表現している」と聞いています。一方、イースターに墓前に立つと、これがキリストのもたらされる復活の命を象徴する、たまごのようにも見えてきます。
 八柱霊園は東京都立の施設です。都民と松戸市民が利用する敷地は約105ヘクタール。東京ドーム30個分の広大な霊園には迷い人も出るほどです。その中、この建造物は周辺の目印にもなっています。通りがかる人に復活の命を証しする墓でもあります。
 
松戸教会 村上恵理也