ヘクセンハウス

201612cake魔女の家
 みなさまには、クリスマスのときだけの特別なお菓子がありますか。
幼い日に食べたクリスマスのお菓子の数々は忘れられません。教会で食べたブランデーケーキや、ドレンチェリーで彩られたパウンドケーキ。スパイスのきいたジンジャークッキー。いつものお菓子よりも少しおすまし顔で、大人の雰囲気のお菓子を食べられることがうれしかったことを思い出します。
 アドヴェントに入ると、クリスマスの飾りつけをします。ツリーを出したり、クリスマスクリブを並べたり、リースを玄関に飾ったり…。お菓子でもそんなことができるでしょうか。
 今回ご紹介するのは「ヘクセンハウス」です。「ヘクセンハウス」とはドイツ語で「魔女の家」の意味です。グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」で登場するお菓子でできた家をモチーフにしています。ドイツのクリスマスシーズンの定番のお菓子で、いくつかのパーツをクッキーで作り、最後に組み立てて家を作ります。作って楽しく、飾って楽しく、食べておいしいすてきな家です。多くのクリスマスのお菓子が市販されていますが、このヘクセンハウスは日本の洋菓子店で見つけることはできません(崩れやすく、持ち運びに適していないからかもしれません)。
 クッキーは普段のお菓子です。そのお菓子が、さまざまなパーツを作り、立体にすることで特別な日のお菓子になります。
 今年のクリスマス、特別なお菓子で特別な時間を過ごすのはいかがでしょうか。